学生時代にデザインの勉強をしたとき、「デザインしちゃいけないよ」ということを、よく言われました。
アメリカの建築家、ルイス・サリヴァン氏の
「形態は機能に従う(Form Follows Function)」
という言葉にあるとおり、機能性を追求していれば、おのずとふさわしいデザインになる……という考え方がベースにあったんですね。
デザイン性を優先するあまり、実用性の低いものを作ってはいけないよ、ということをおっしゃっていたのだと思います。
これは、片づけをしているときにもすごくよく思い出す言葉です。言い換えれば、
「収め方は使い勝手に従う」
ということで、一生懸命ものの収め方にフォーカスして考えれば考えるほど、使い勝手が悪くなってしまう……。というのは、わたしの場合、よくあることです。
そういうときは一歩引いて、「どうすれば、このユーザーの使い勝手がよくなるだろう?」と考えてみると、たいてい「あぁ。そうか」という答えが湧き出てくるのでした。
そういった考え方で収めたものの一例が、洗面所の息子くんの歯磨き&保湿セットです。
息子くんが片手で出し入れできる大きさのボックスに、歯磨き関連の道具と、保湿関連のアイテムをまとめ、息子くんが自分で出し入れできる洗面所の戸棚に収めています。
ボックスに入っているものはこちら。
朝:自分でボックスごと引き出して、歯磨きして、化粧水をつけ、リップクリームをぬったら、ボックスを戻します。
夜:自分でボックスごと引き出して、歯磨きして、フロスして、キシリトールキャンディを食べ、化粧水をつけ、リップクリームをぬったら、ボックスを戻します。
朝も夜も、スムーズです。「美しい収め方」にフォーカスして考えていたら、辿りつかなかった収め方だろうと思います。
そうなんですよね。片づけられない原因は様々なんですよね↓
親子でも当然、片づけ方は違います↓
自分に合う「収納の法則」というものも、個々で違う……↓
職業柄、よく「●●はどう収めればいいですか?」といった質問をいただいて、そのたびに一般論をお伝えはするのだけれど、それはあくまでも一般論です。
そっち側からのアプローチばかりだと、しんどい収納になりかねません(←伝えながら、モヤモヤ心配する)
雑誌やウェブメディアなどで見かけた収納を試してみたけれど、「すぐに散らかる」「家族が片づけてくれない」というときは、ものの収め方を優先しすぎて、自分たち家族の使い勝手を後回しにしていないか、考えてみていただけるといいな。
……と、いつも行間に気持ちを込めながら、質問にお答えしている次第です。
片づけコンサルティングのご案内 コンサルティングに関するお問い合わせ、ありがとうございます。 現在、一部エリアへのご訪問もしくはオンラインでのコンサルティングをお受けしています。 ●ご訪問もしくは「Zoom」を利用したテレビ電話でのコンサルティング 16,500円(税込)/2時間程度 ●オプション)ご提案内容をまとめたプランシートをご希望の場合 + 16,500円(税込) 詳細&お申し込みはホームページで >>> key space