七草がゆのタイミングでアレですが、今年は(も)みなさん、おせちを作りましたか?
うちは帰省する年をのぞいて、ほぼ毎年、美味しいもの好きな夫がおせちを作っています。今年は息子くんが帰省して不在だったので、お重ではなくシンプルにお皿に盛るだけにしました。
わたしも美味しいものは大好きだけど、料理の腕は「並」もしくは「並みの下」です……。だからもしも、わたしがおせち担当だったら、好きなものを少しずつ買ってきて、テーブルに並べるだけだと思います。がんばって、お煮しめくらいは作るかな。あと、お雑煮も作ると思う(もはやおせちではない)。
技術的にも心理的にも、ごはんと味噌汁みたいな「ケの日のごはん」をつくるのが精一杯なわたしにとっては、おせちのような「ハレの日のごはん」は特別な日の、特別なものです。特別な日であったとしても、せいぜい一品か二品、手作りできれば上等だし、ましてやそれを普通の日に作ろうなんて思いもしません。
それでいいんだと思わせてくれた本↑
けれども、整理収納・片づけの世界では、もしかするとわたしくらい「並」もしくは「並みの下」な人が毎日おせちを作ろうと努力するのに似た、過剰すぎる上昇志向があるんじゃなかろうか、と感じることがあります。
わたし自身、雑誌やウェブ媒体などで、いわゆるハレの日の整理収納・インテリアを紹介することも多いです。もちろんそれは、ケの日がベースにあってこそ成り立つものなのだけれど、パッと見ただけではわからない……。
たとえばわが家の洗面所。
洗濯機のうえのタオルの収納方法は、例えるなら「ハレの日のおせちの梅人参」です。整理収納・片づけの世界であれば、わたしは毎日おせちを作るのも苦じゃないタイプなので、タオルの畳み方や向きを揃えるといった「おまけ(梅人参)」を趣味の一環として楽しんでいます。でも、楽しくないなら「来客時(ハレの日)だけ揃える」「揃えたくないからボックスに入れて目隠し」「むしろ揃えない!」でもいいんです。
一方で、洗面所の「ケの日の味噌汁の出汁」的要素は、2本のピンチハンガーをそれぞれ独立収納しているところ。単独で収納することでピンチが絡み合わないので、出し入れがスムーズ。もしも毎日、洗濯物を干すたびに「あぁまたピンチが絡み合った!(イラッ)」としている方がいらしたら、一番最初に収納を見直していただきたい要素なのです。
わが家のピンチハンガー大はこれの旧バージョン↑ DIYで設置した壁面収納一段に、そのまま寝かせて収納。
わが家のピンチハンガー小はこれの旧バージョン↑ 最上段のファイルボックスに立てて収納(見えない?)。
でも、こういった記事からハレの側面だけを読み取った方が「苦手でも毎日、梅人参(この場合、タオルを揃えて畳む)を目指さなきゃいけない!」と思ってしまったら困るなぁといつも考えています。注意書きで「※この部分はハレの日の整理収納です」とか、「※この部分は梅人参なので輪切りでも可」とか、「※ここは味噌汁の出汁なので重要」とか入れてほしいくらいで……。
つまるところ、家族それぞれが家で心地よく過ごしているなら、ケの日の整理収納・片づけは十分できてるのだと思います。そこに「おまけ(梅人参)」をどれだけ、どのように取り入れるかは、もう単なる好みの問題というか、趣味の世界の話です。毎日続く片づけで、毎日おせちを作るような無理をする必要はないのだということを、片づけのプロ(とか言われているわたし……)だからこそ断言したい2019年の松の内、でございました。
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