たくさんの人のおうちにお邪魔して感じる、家が整っている人の共通点。それは……
「収まるだけ持つ」
そして
「溢れたら減らす」
を徹底しているということ。服でもバッグでも靴でも、本でもお皿でもストックでも、です。
「収まりきらないから、新たに収納スペースを増やす」ってカンタンだけど、それだとあっ!という間に家がもので溢れて、人が快適に過ごすスペースがなくなってしまう……。
だからこそ、家が整っている人は「収まるだけ持つ」そして「溢れたら減らす」を日常的に繰り返すことで、適量を維持しているのだと思います。
こうして書くと、「収納」って支出を予算内で収める「やりくり」と似てますよね。
ほしいものがあるからと、限られた予算(空間)をやみくもに消費していると家計(自宅)が破綻してしまう。大物を買ったら小物を抑えて収支(収納)を調整したり、大物を買うためにコツコツお金(スペース)を節約したりしないと、快適な暮らしが圧迫されてしまうのだと思います。
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と、書きましたが、この「収まるだけ持つ」「溢れたら減らす」ことのむずかしさよ!!!
これもまた「やりくり」と一緒で、予算=空間は限られているとわかっていても、そこに「収まるだけ」に限定するのって本当にむずかしいんですよ! そして予算=空間がオーバーしたからといって、すでに得たものを「減らす」のもまた、しんどい!
「収まるだけ持つ」も「溢れたら減らす」も、片づけ業界では「常識」と言われています。でも、そんなにカンタンなことじゃないんです!
と、興奮して「!」が多くなってしまいましたが……。
わたし自身、もともとは「収まるだけ持つ」のも「溢れたら減らす」のも、得意とは言えないタイプ(感覚的に持ちたいタイプ)。だから、ちゃんとしてる人に痛いところをツかれるとムキッ!となるんだと思います(反省)。
それで現在まで、いろんな工夫をしてきたわけですが、わたしにとって「収まるだけ持つ」「溢れたら減らす」を(なんとか)暮らしに組み込めるようになったのは、こんな流れ↓でものを管理するようになってから。
1. 収納場所を決める
空間や動線について学んだせいか、ここはわたしもまぁまぁ得意な分野です。どこになにを収めれば、出し入れの手間を最低限に抑えられるか考えて、収納場所を決めます。
2. 定番を決める
たとえばストック品の場合、その都度、新商品を買っていると、形が変わって収納場所に収らなくなったり、使ってみたら好みと合わなくて使い切れなかったり……。気に入ったものを定番にすれば、いつも同じ形で管理できるうえ、どれを買おうか悩む時間も減らせます。
3. 定量を決める
上限は「収納場所に定番が入るだけ」と覚悟(!)したうえで、家族構成やライフスタイルに合わせて、定量を決めます。1週間で消費するものなら何個かストックしてもいいけれど、1カ月で消費するものならストックは1個で十分かもしれません。そのくらいの消費スピードならストックしない、という人も結構います。
4. 仕切る
収納スペースに「収まるだけ」といっても、収まっているのか・いないのかって、意識しないと日々の暮らしのなかでは気づきづらいものです。だから収納場所を仕切って、カテゴリーごとに空間単位でものを管理します。
仕切る方法はさまざまですが、定番が定量収まるように、たとえば棚板を増やして「段」ごとに管理してもいいし、ボックスを用意して「箱」単位で管理してもいい。感覚的に適量管理ができない人にとって大切なのは、「溢れたかどうか」が視覚的に認識できる収納方法を採用することだと思います。
「段」や「箱」に収まるだけを上限として、「はみ出した=溢れた」としておけば、数を数えなくても適量管理ができます。
5. 入れない
わたし自身も含め、多くの人にとって、一度家に入れたものを「減らす」のはむずかしいことです。だから仕切った空間以上に家に入れないようにして、「溢れないから減らさなくていい」状態にするのが、結果的に一番ラクだと感じます。ストック類なら、使い切るのも大事。「使い切ってから入れる」を守れば、ものが家に滞留せず、気持ちよく循環します。
なが〜いブログ記事になってしまいましたが……。片づけに関する本や雑誌、ウェブメディアなどで、さらっと「収まるだけ持つ」「溢れたら減らす」と書かれているけれど、「それがむずかしいのよ!」ということを、どこかで言いたかったので長々と書いてみた次第です〜。
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