奥行きのある収納スペースはむずかしい。じゃあ、浅ければいいの?(洗面所の鏡裏収納)

以前、片づけが苦手な人は「奥行きのある収納スペース」を使いこなすのがむずかしい、という記事を書いたことがありました。

>>>片づけが苦手な人は避けた方がよい、3タイプの収納スペース

それとは逆に、浅ければ浅いほど使い勝手がよくなるのかというと、そうでもないように思います。よく、片づけでお悩みの方が「洗面所の鏡裏の収納が使いづらい」とおっしゃるのを聞くからです。

うちの洗面所も鏡裏収納が備え付けられています。

わたし自身も、収納スペースについて構想するのは好きですが、日々の暮らしの中で片づけに手間がかかるのは苦手なので、「そうやんな」と思います。

そんなわたしが、鏡裏収納で気をつけている点は、

  1. 家族の身体的、性格的な個性を考慮する。
  2. 洗面所での家族の行動を考慮する。
  3. スペースを人別、カテゴリ別に仕切って、異なるグループのものをなるべく混在させない。
  4. 浅い収納の利点、「一覧性」を損なわないよう、ものを収める。
  5. 「ここに収まるだけ持つ」「溢れさせない」と心に決める。どうしても収まりきらないもののうち、ココになくてもいいものは別の場所で管理する。

の5点です。

ここでは鏡裏収納に特化して書きましたが、わたしの収納はだいたいなんでも↑この考え方に沿っています。

  1. 家族の身体的、性格的な個性を考慮する。

その人の身長や関節の可動域などによって、ものを手に取りやすい場所は変わってきますよね。几帳面なタイプか、そうでもないタイプかによって、収納方法も変わります。

息子くんは鏡裏収納に手が届きません。そのため、息子くんの仕上げ磨き用ブラシやデンタルフロスは鏡裏ではなく、洗面台の左手のミニ収納スペース最下段へ。
  1. 洗面所での家族の行動を考慮する。

洗面所で何をするのかも、その人によって違います。「わたしはドライヤーを使うけど、夫は使わない」などの行動の違いによって、ものの配置が変わります。

向かって右は夫のものの収納スペース。さすがに(わたしよりは)ものが少ないので、ストック下の空いた一段に、息子くんのシャボン玉(お風呂で使う。大人が管理)を置かせてもらってます。
  1. スペースを人別、カテゴリ別に仕切って、異なるグループのものをなるべく混在させない。

ものを混在させると、ものを探すのも戻すのも大変になります。気づけばだーれも使っていない死蔵品……にならないよう、スペースを仕切って、ものの管理者を明確にしておきます。

向かって左はわたしのものの収納スペース。下段は日々使うもの、最上段はストックです。収納に使っている食器類は、チップなどの理由で使わなくなったものを再利用しています。
  1. 浅い収納の利点、「一覧性」を損なわないよう、ものを収める。

収納の美しさにこだわるあまり、中身の見えないボックスやミニ引き出しにものを入れたり、お揃いの容器に詰め替えたりしすぎると、どこになにがあるのかひと目でわからなくなります。

直置きする場合でも、ものをレイヤーにして収めすぎてしまうと、出し入れの負担増に繋がるので避けたいところです。

正面、最上段は植物の栄養剤、掃除の薬品など、わたしが管理しているもの。上から2段目はアロマオイル&フロスのストック、3段目は家族で使うカットコットンや綿棒、ボディクリームなど。最下段は夫婦の歯ブラシ、家族で使ううがい薬、左の細々はわたしのもの。
  1. 「ここに収まるだけ持つ」「溢れさせない」と心に決める。どうしても収まりきらないもののうち、ココになくてもいいものは別の場所で管理する。

洗面所のように「作業スペース」を兼ねた収納スペースでは、収納力より日々の使いやすさを優先したほうが、結果的に扱いやすいように思います。使用頻度の高い一軍以外は、別の場所で管理するのも「手」かと思われます。

シャンプーや石鹸のストックは洗面所ではなく、納戸に収めています。

……鏡裏収納って、すごーーく広いおうちでも横幅3メートルもないような気がします。そう考えると、片づける量的ハードルはまぁまぁ低め。なのに毎日使う場所なので、ここが使いやすくなると、日々の暮らしの快適度は劇的に上がります。つまり、片づけの投資対効果が高い場所なのかも?と思います。

鏡裏収納はあるものの、なんだか洗面所が使いづらいな〜と感じる場合は、この週末、ちょこっと見直してみてもいいかもしれませんね。


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