今週末はすごく、すごく久しぶりに家族でのんびりできました:) ごはん作り以外の家事を一切放棄して、ご近所の集いに参加したり、プチ来客に対応したり、お弁当を作って近くの公園までピクニックに出かけたり…。やっぱり週末は家族で何でもない一日をゆっくり過ごすことが、今のわたしにとってはすごく大事なんだなぁと改めて感じた次第です。
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今回はまた、いただいたご質問に答えてみたいと思います(※注。長いです!)
メールをくださったzooさん(利き脳:右左タイプ)は、たくさんの整理収納本を読まれて、何度も「全部出して→いるいらないの選別をして→戻す作業」をされているそうですが、どうも最後の「戻す作業」が苦手とのこと。仕切り方や収納用品選びも苦手なので、アドバイスをくださいとのことでした:)
メールを拝読して、すごいな〜と思ったのが、おひとりで全部出してモノを選別するところまではできているというところ! そこでつまづかれる方も多いと思うので、そのスキルがあるというのは、かなりの強みですよね:)
そのうえでの「戻し方」ですが、実際にzooさんの収納を拝見した訳ではないので、あくまでも想像ですが…なんとなく「分類」が鍵なのではないかな?と感じました。必要なものしか収納していないはずのに、なぜか使いづらい、戻しづらい…という場合、分類の仕方に改善の余地があることってありますよね。
そのとき、出したモノをひとつの塊(かたまり)で見ていると、なかなか今と違う分類方法って思い浮かびづらいと思います。とくにずーーーっとそこに収納していたものだと、そのこと自体に慣れてしまって、そこ以外に収納するなんてあり得ないように感じるんですよね。わたしもよくあります(汗)
なので、モノを客観的に「ひとつずつ」見ていくことが大事な気がします。最初は時間がかかりますが、慣れてしまえば作業も早くなって、だんだん無意識のうちに分類できるようになってきます:) でも「ひとつずつ」見ていく…ってわかりづらいですよね(汗) わが家の文房具の収納を例にしてご説明いたしますね。
※わが家の文房具は、基本的にリビングにまとめて収納しています。
※全部出して、いるいらないの選別はできている前提です。
あくまでもわたしの場合、ですが…モノを分類するとき、自分のなかでだいたいこの5つの質問に答えているように思います:
そのモノ(What)を
1)どこで一番よく使いますか?(Where)
2)誰が一番よく使いますか?(Who)
3)どのように使っていますか?(How)
4)どのくらいの頻度で使いますか?(When)
5)何と一緒によく使いますか?(With)
変形型の5W1Hです(強引!) 具体的に見てみると:
例1)ボールペンの収納
1)どこで一番よく使いますか?
リビングで。
→よく使う場所=現在の置き場(リビング)なので、場所は問題ないようです:)
2)誰が一番よく使いますか?
わたしと夫。
→使用する人が複数いるので、全員がわかりやすい収納を心がける必要があります。
3)どのように使っていますか?
保育園の連絡帳を記入する。
4)どのくらいの頻度で使いますか?
月〜金までほぼ毎日。
→使用頻度がかなり高いため、しまい込むと使いづらくなります。
5)何と一緒によく使いますか?
保育園の連絡帳、検温のための体温計。
→これらと一緒に収納できると、使いやすく、また戻しやすくなります。
【結論】
ボールペンは、リビングに置いたシェルフの出し入れしやすい浅い引出し一段に、連絡帳・体温計と一緒に収める。
例2)油性マジックの収納
1)どこで一番よく使いますか?
キッチンで。
→リビングに収納する意味が薄いようです。
2)誰が一番よく使いますか?
わたし
3)どのように使っていますか?
食品の保存袋(ジップロック)に、保存日を記入する
→やはり、リビングではなくキッチンに置いた方が使い勝手がよさそうです。
4)どのくらいの頻度で使いますか?
ほぼ毎日
5)何と一緒によく使いますか?
ジップロック
【結論】
油性マジックは、キッチンの出し入れしやすい引出しに、ジップロックと一緒に収める。
例3)カッターナイフの収納
1)どこで一番よく使いますか?
玄関
→これもリビングに収納する意味が薄いようです。
2)誰が一番よく使いますか?
わたし
3)どのように使っていますか?
宅配便で届いた荷物の開梱
4)どのくらいの頻度で使いますか?
ほぼ毎日
5)何と一緒によく使いますか?
宅急便受け取り用のハンコ
【結論】
カッターナイフは、玄関の出し入れしやすいスペースに、ハンコと一緒に収める。
例4)ハサミの収納
1)どこで一番よく使いますか?
リビング、玄関、洗面所、書斎
→むずかしいパターンです(汗)
2)誰が一番よく使いますか?
わたし、夫
3)どのように使っていますか?
リビング:子どもと遊ぶとき、玄関:段ボール箱をまとめる際に使う麻ひもを切る、洗面所:洗濯したタオル類から出た糸を切る、書斎:郵便物の開封
4)どのくらいの頻度で使いますか?
ほぼ毎日
5)何と一緒によく使いますか?
リビング:折り紙、玄関:麻ひも、洗面所:洗濯物、書斎:郵便物
たぶん、このようなモノの分類、収納がむずかしくなってくるのだと思います。わが家の場合、リビングに一本だけしかないハサミを、使う人が使う場所に持っていって好き勝手に使っていると、いざ必要になったときに「ハサミどこ!?」なことが頻繁にありました。そこで、一本だけだったハサミを買い増して、よく使う場所すべてに置くようにしたら、いつでもどこでもだれでも、快適にハサミを使って、戻せるようになりました。
【結論】
ハサミは、よく使う場所すべてに一本ずつ置く。
そんな感じで、モノを客観的に「ひとつずつ」見ていきます:) 上記はあくまでもわが家の例で…ご家族構成やそれぞれのお片付けスキル、家の間取りや家具配置なんかによって結論は大きく変化するかと思います。
最初は面倒に思われるかもしれませんが、とにかくアレコレ試してみることと、自分や家族の収納に関するイラッに敏感になって、何度も分類しなおすことが、結局のところ快適な収納への近道なんじゃないかと、わたしは考えています。
モノをひとつずつ見て上記の質問に答え、「あぁ、コレがこの場所にあるとやっぱり使いやすい!」と思えたら、その時点ではじめて仕切ったり、収納用品を購入したりされるとよいかと思います。
最初はご自宅にある空き箱や、使っていない収納用品などを利用して、「仮」で運転してみるとよいですよね。この期間を飛ばして収納用品を買ってしまうと、「あ、違った!」と思ったときに、新たに購入した収納用品が無駄になってしまいます。「もったいないから…」と、収納用品のために使いづらさを我慢するのでは本末転倒なので、この順番は大切かと思います…って、わたしも未だにしょっちゅうやってしまうミスなのですが(汗)
具体的に、上記の例で見てみると:
例1)ボールペンの収納
ボールペンは、リビングに置いたシェルフの出し入れしやすい浅い引出し一段に、連絡帳・体温計と一緒に収めるという結論になりました。
→連絡帳、体温計、ボールペンが引出しの中でアチコチ移動してしまわないよう仕切ると、一緒に収納している別のモノに紛れてしまうことが防げます。収納用品は、連絡帳、体温計、ボールペンなどをまとめてしまえる透明なジッパー付き保存袋や、セットで引き出しに収められるトレーなどが向いているように思います。
例2)油性マジックの収納
油性マジックは、キッチンの出し入れしやすい引出しに、ジップロックと一緒に収めるという結論になりました。
→これもまた、深い引出しの中にそのまま収めていると、いざ使おうとするときに別のモノに隠れてしまう可能性がありますよね。引出しに深さがあれば、コップ等にペンを立てて収めたり、浅い場合は細目のペントレーに寝かせて収めたりして、場所を固定できるとよいかもしれません。
例3)カッターナイフの収納
カッターナイフは、玄関の出し入れしやすいスペースに、ハンコと一緒に収めるという結論になりました。
→認め印としてのハンコは、必要なときすぐ使えるよう、ワンアクションで出し入れできることが大切に思います。玄関に靴箱のようなスペースがあれば、そこにコップなどを置いて収めてもいいし、シューズクローゼットのような場所であれば、浅いトレーのようなものが向いているかかもしれません。
例4)ハサミの収納
ハサミは、よく使う場所すべてに一本ずつ置くという結論になりました。
→ハサミのような地味な道具って、使用する時は「無意識」なことが多いように思います。なので、わが家のようにお片付けスキルの高くない家族が一緒に暮らしている場合は(汗)とにかく無意識でも戻せる収納を心がける必要があるかもしれません。複数の人が使用する場合+収納スペースの中に収める場合は、片付けスキルが一番低い人に合わせて仕切ったり、収納用品を選んだりしてあげるとスムーズです。
これはあくまでも一例で、ほかにもたくさんの方法があるかと思います。
トラコミュ 片付けて プチストレスをなくしていく
トラコミュ 収納・片付け
トラコミュ 美しい収納&お片づけレッスン♪
トラコミュ等も参考にして、たくさん試してみられるとよいかもしれませんね:)
…となんだか、長々と小難しく書いてしまいましたが、まとめると:
分類する→試し運転→問題なければ収納用品について考える、ということかと思います。
クイズを解くような感覚で?楽しみながら、挑戦してみてくださいね:)
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今回の記事のように具体的な例を文字にしていただくと、ふむふむ・・・と頭に入ってきますね。
モノによっては複数所持して使用する場所全てに置く・・・というのもサッと使ってその場で片付けも完了するという利点があるのですね。
ついついモノを必要以上持たないということにばかり意識が行ってしまい、複数所持することはごちゃつきやすいと思ってしまいます。
細々したものこそ、5W1Hを頭において考えてみるのもよさそうです。
参考になりました^^
くみくみさん、おはようございます:)
今回の記事、写真を撮ろうと思いつつ、なんだかんだで撮り逃したままだったのですが…画像がなくてもご理解いただけたとのことで、とてもうれしかったです:)
そうなんです! それなんです! モノをたくさん持つことも、少なく持つことも、それが目的になってしまうと、モノに縛られてしまう気がしています。自分と家族に合った生活を追求していった結果、モノが多かったり少なかったりした…という、あくまでも結果になるといいなぁと思っています:)
zooです。
keyさん!記事にして頂いてありがとうございます。
文房具の具体例すごくわかりやすかったです。
カッターを玄関に置くと早速荷物が来たので便利さを実感!
人が動くのではなくモノをいて欲しい場所に動かすことがこんなに重要とは!
これからは夫と一緒に置く場所を決めたいと思います。(夫婦揃って片付け苦手なんです;)
あと収納用品先に買いがちでした!!汗
ををを、zooさん! ごていねいにコメントをありがとうございます!(喜!) 文字文字していて読みづらかったと思いますが、わかりやすかったと言っていただけてとてもうれしかったです(愛)
それから、ご家族と一緒にモノを置く場所を決めるって、すごくステキなことだと思います:) どうしても「家のこと」って、その家の女性が何でもかんでもひとりで決めないといけないと思いがちですが…家族全員で考えられれば、脳みそx家族分ですものね(脳みそて…) たくさんアイデアが浮かんで、より暮らしやすい家ができあがるように思います:)
えらそうに言っていますが、わたしもよくあります(汗) でも少し意識するだけでも行動が変わりますよね(そう信じたい!笑) これからもお互いに、おうち快適化にむけて共に精進いたしましょう♪