「要は何をとるかです」。そのひと言で、新居に持ち込まなかった大物家具

phyleさんと最初の打ち合わせ（正式な依頼前）をした日、晩酌しながら、夫に例の「ダイニングテーブルの配置」について相談しました。

はじめに考えていたのは、こういうイメージ。

実はこの家を選んだ理由のひとつは、「窓から見える景色」だったんです。けれどもこの配置だと、食器の上げ下げはラクだけれども、食事中、窓の外はほとんど見えません。

それで、phyleさんのアイデアはこう↓

収まりがいいーーー！　けれどもテレビがありません。スペースを有効活用するため、小さいテレビを壁掛けにしたらどうか、という提案でした。大きいテレビもAVボードも、置こうと思えば置けます。でも……

phyle語録「要は何をとるか、です」

「余白を削って大きいテレビを持つか、テレビを持たずに家族がゆったり過ごせる余白を残すか」「食器の上げ下げがラクな場所にダイニングテーブルを置くか、食事の時間を楽しめる場所に置くか」。何をとるか、とらないか。どちらが正しいというわけではなく、わたし達はどちらを選ぶかということ。

といった話を、夫にしました。

通常、わが家ではインテリアに関することは、わたしにすべて任されていて、夫が何かに反対することはまずありません。

でも、今回の話はテレビ絡みです。10年近くテレビなし生活を送ったのち、旧居でテレビとAVボードを購入したのは、他の誰でもない、テレビっ子な夫のため。「大きいテレビで映画やスポーツを観たい」という夫の希望が、引っ越しを機に叶ったんです。だから、phyleさんの提案は受け入れられないだろうと思っていたのに。

夫「いいね！テレビ捨てよ！」

わたし「ぅぅぅえーーー!?　あれほどテレビあり生活を切望していたのに!?」

夫「そうだけど、実際のところニュースはiPadで見てるし、映画はプロジェクターで見られるもんね。大きいテレビを見たのって、前回いつだっけ？」

わたし「……（思い出せないほど前）」

夫「なんかそういう、理想の形とか快適な形から、リノベーションにアプローチするのって、楽しくていい気がする」

あれほどテレビ、テレビって言ってたのに……と一瞬、細い目になったものの、冷静に考えると”いいこと”言ってます。ということで、こうなりました↓

特に夏の間、窓からの景色はbest view側の方がいいので、ダイニングテーブルだけでなくソファからの眺めも考えて、しばらくこのように配置してみることにした次第です。

おかげで、ダイニングテーブルに座って窓の外を見ながら食事をするのが、いやもうほんとに心地よいし、楽しい。心配していた食器の上げ下げも、キッチンカウンターがあることで意外とラクでした。テレビとAVボードは今の住まいからなくなったけれど、その分のスペースを、家族の心地よさのために使えていると感じます。

そういえば以前の住まいでも、窓際にダイニングテーブルを置いたとき、家族が喜んでいたことを思い出しました↓

ご参考までに、ニュースやトーク番組など、大画面で見るほどでもないものはiPadで、録画したドラマやAppleTVで買った映画などはプロジェクターで↓見ています。

ソニーの超単焦点プロジェクター↓を買おうかという話もしているのだけれど、試聴してみたら画面が結構暗いのと、2016年2月発売で少し古いのが気になり、今のところ見送っています。バージョンアップした新モデルが登場したら買いたいのだけれど、出なかったらどうしよう。出ますように（祈）

ちなみに、もちろん？テレビは捨てていなくて、現在は夫の実家の寝室で使ってもらっています。うちのリビング・ダイニングよりよっぽど広いので、サイズもちょうどいい感じ……（これまで、部屋に対してテレビが大きすぎたという噂もあり）。

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