くーーーっ!
「今年は毎週水曜日に更新する!」と決めて、年初から継続していたのに、残念ながら先週はスキップしてしまい、申し訳ありません。
内容は、ロサンゼルス旅行記の最終回、「サンフランシスコでのアレコレ」と決まっていたのだけれど、これが個人的にイロイロと思うところありまして(理由は後で述べるとして……)、書き進めるのに気が重く、先延ばしにしてしまったのでした……。
けれども、今回は気を取り直して、いってみましょう!
ちなみに、前回、息子くんとサンフランシスコに行ったのは2017年秋のこと。当時、彼は5歳でした。
当時のブログ:
前回は東京-サンフランシスコ間のダイレクトな移動のみでしたが(そういば、そのとき、帰国時に飛行機が飛ばず、5歳の子どもとふたりでSFOで大変な目に遭ったことを思い出した)、今回はサンノゼからの移動なので、「Caltrain(カルトレイン)」と呼ばれるディーゼル機関車を使いました。
サンノゼからサンフランシスコまで、平日なら約1時間で着くところ、週末は2時間近くかかります。6日目の移動日は、残念ながら週末でした。といっても、急ぎの用があるわけでもなかったので、のんびり列車に乗ったら……。
工事の影響で週末はサンフランシスコ手前のMillbrae駅で停止。そこからBARTに乗り換えての移動となりました。アメリカに限らず、日本以外の鉄道「あるある」です(←時間通り、予定通りに運行するほうが珍しい)
SF到着後は、前回旅行でも滞在したホテルにチェックイン。
ちなみに、5歳の息子くんの様子はこんなでしたよ↓ おおきゅうなりました……。
室内の様子もあまり変わらず、でしたが、カーペットだったのが、掃除のしやすいフローリングになっていた点が大きな違いです。コロナ禍の影響でしょうか…。
チェックインの後は、すぐ近くにあるMoMAを散策。
市内の移動に関していうと、2017年に息子くんとサンフランシスコに来た時は、Citypassを買えば、ミュージアムのチケットがついてくるだけでなく、ケーブルカーやバス、路面電車など乗り放題だったのですが、現在は仕組みが変わっています。
「Muni pass」というアプリをスマホにダウンロードし、交通チケットのみ別途購入する必要がありました。
UberやLyft(これからは無人タクシーも)で移動するほうが手軽なので、公共の交通手段が不要な人のため、切り分けたのかものかもしれませんね。
UberとLyftの違いは、米在住の方のサイトが参考になります:
>>>アメリカのUber(ウーバー)とLyft(リフト)の違いは? | リブアメ
7日目の午前は、Pier33からクルーズ船で「アルカトラズ」へ。前回、息子くんとゴールデンゲートブリッジ・クルーズ船に乗った時、「あの島に行きたい」と言っていたため、せっかくなので今回は連れて行くことにしました。
でもね、この島……まぢで怖いんですよ。わたしは若かりし頃に一度来たことがあるのですが、そのときは観光後、数日間どよーんとブルーな気持ちが抜けませんでした。
案の定、息子くんも夫もドン引きでツアーを終えておりました。……が、大変興味深かったようです。
Pier33に戻ったのち、ランチには、若かりし頃(約25年前!)、サンフランシスコに住んでいた当時、夫婦で訪れたことのある「greens」へ。
25年も経つと、知っているお店の多くが閉店しているなか、「greens」は1979年から営業を続けている老舗で、かのスティーブ・ジョブズも愛したというレストランです。
四半世紀ぶりに(当時は、この世に存在しなかった息子くんと!)訪れましたが、当時の雰囲気を残したまま+もちろん料理も美味しく、しみじみとうれしく、感慨深い時間となりました。
このレストランがあるマリーナ近辺は、SFのかつての賑わいと美しさを感じられる数少ない場所。これから現地を訪れる予定のある方には、ぜひ立ち寄っていただきたいエリアのひとつです。
午後からは、前回旅行時にも息子くんが大満喫した「Exploratorium」へ。
やっぱりここはすごいです。11歳になった息子くんですが、今回もまた大満喫しておりました。
……と、ここまでさらっと(長々と?)ご紹介しましたが、実はコロナ禍以降、サンフランシスコは人が減り、雰囲気が大きく変わっています。
25年前の一時期、この街に住んでいたときとも、ほんの6年前にこの街を訪れたときとも、様子が違う……。通りを歩けば、あっちもこっちも閉店しているうえ、ホームレスの人の数が劇的に増えたにも関わらず、観光地以外にいる人がめっきり少なくなっているのでした。
昨年オープンしたばかりのWhole Foodsが、一年で閉店に追いやられたり↓
San Francisco Whole Foods Closure Reflects City’s Economy and Crime Woes – The New York Times
2番目に古いBlue Bottle Coffeeが閉店したのも、今年の春のことだそうです↓
Blue Bottle Coffee is closing its second oldest SF café
最近は日本のメディアでも、よくサンフランシスコの危機が取り上げられるようになっています↓
サンフランシスコが陥った負の“スパイラル” | NHK
もともとサンフランシスコは、大手IT企業に勤める人が多く、それゆえコロナ禍においてリモートワークが進みやすかったのだとか。今もまだ在宅ワークを許可している企業が多く、より快適な住環境を求めて郊外に引っ越した人が戻ってきていないことも、サンフランシスコの空洞化が続く大きな一因だといいます。
街に来る前、ロスに住む友人にも、サンノゼに住む友人にも、「いまのSFは、わたし達が知っている街ではなくなっているので注意して」という声をかけられました。実際に訪れてみて、それは事実だったと感じます。
でも! サンフランシスコって、アメリカのなかでも特別に美しい街なんですよ。アメリカ人にも、外国の人にも愛される街なんですよ。今の状態は、誰にとっても切ないばかりだと感じます。
見かけの美しさを取り戻すために、不況で家を失った人や、病気なのに病院に行けない人などを排除するのではなく、なにか根本的に、抜本的に、街の魅力を取り戻す改革を、心から求めたい……。そのために、個人個人はどう行動すればいいのだろう……。この先、こうしたことが日本の都市では起こらない、なんてことはないのじゃないだろうか……。などと悶々ながら、アメリカの旅を終えたのでした。
#アメリカ旅行
#ロサンゼルス
#シリコンバレー
#サンフランシスコ
そんなもやもや&しょんぼりした気持ちが、サンフランシスコについて、わたしが少し語りづらかった理由です。
最後は、なんだか悪い側面ばかり書いてしまいましたが、観光客として日中、主要な観光スポットを訪れる分には、今でも大きな心配は必要ない街だと思います。
とくに今回、2度目のサンフランシスコ旅行となった息子くんにとっては、記憶の再確認のような体験ができて、とても楽しかった模様。「行った場所」より、行った先々での「人との関わり」のほうが興味深かったそうです(←アメリカ人は子どもと犬に優しい……)
「行くべきか、行かざるべきか」と悩んだ旅行ではありましたが、(しかも最初の頃は、息子くんの体調不良でどうなることかと思いましたが)、結果オーライ。愛する街の辛い事実も知ったけれど、振り返ってみて、やっぱり知れてよかった。行ってよかった。よき旅だったと思っている次第です。
これまでの旅行記:
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