収納方法の向き、不向きを見つける方法

昨日は自宅で女性向け生活情報誌の撮影でした:) すっごくうれしかったのは…

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大好きな本で写真を撮られているカメラマンさんが来てくださったこと!

この世界観が♥

愛犬家とのことで犬さん達の写真もたくさん撮ってくださり、一部画像をプレゼントしてくださるとのことだったので、今からもう楽しみで楽しみで♪(って、何を楽しみにしているのでしょうか…汗笑)

– – –

…と、今日の本題は収納方法の向き、不向きについてです:)

基本的にわたしは右脳全開の感覚派なので、インテリアでも整理収納でも、まずは自分が好きなようにやってみるほうです。特に整理収納に関しては、それでうまく回ることもあれば、回らないことも…。そんなときは(仕方ないので)過去の経験を持ち出します。

会社勤めをしていた頃、ウェブサイトを作る仕事をしていたのだけれど、そのなかでもわたしがすごく好きだった分野のひとつが「ユーザビリティ・エンジニアリング」というものでした。

こちらのサイトによると:

ユーザビリティ・エンジニアリングとは、実践的で組織的な手法をもちいて、ユーザビリティ要求事項を確立し、ユーザビリティ問題を分析し、解決法を提案・評価する技術手法のことです。

…って、なんだかむずかしいけれど、実際にやることと言ったら、わたし達が家庭内の収納計画を見直す際にやっていることと同じ:) ユーザーが実際にサイトを使っている様子を観察し、課題を見つけて改善し、再びテストしてまた観察する…を、納得いくまで繰り返す作業です。

おもしろいことに、ほとんどの場合、ユーザーに「なぜ使い勝手が悪いのか?」「どうすれば使いやすくなるのか?」と尋ねても答えられません。でも、実際に使っている様子を観察すれば、操作につまづいたりミスしたり、イライラしたり…が一目瞭然(汗笑)。

整理収納と同じで、課題(使い勝手の悪さ)が大きければ大きいほど見つけやすく、改善案が出しやすいという特徴があります:) 逆にサイト(部屋)が洗練されてくればくるほど、課題が見つけづらく、改善案を出しづらい…という共通点もあって、整理収納の調整をする度に興味深く思うわたし…。ひとりニヤニヤしている様子は変人そのものです(滝汗)。

そして最近の、家庭内でのマイナーな発見のひとつがこちら:

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S字フック@ウォークインクローゼットの中です。

何を隠そう…わたしはS字フックが苦手です(汗)。自称「片付けは苦手ではないタイプ」なのだけれど、日常的な場面では、これまでほとんど使いこなせたことがありません。

たとえばキッチンツールを出しっ放し収納にしてワンアクションで戻せるようS字フックを使ったとしても、戻す際、きちんとS字にツールがかかるようひと呼吸おく必要がありますよね? 取り出す際も、S字がカラーンと落ちないよう、慎重さが求められるように思います。

ガサツなわたしにはそれがストレスでストレスで…。気づけば主要なエリアから、S字フックは追いやられてしまった次第です。…それがなんと、利き脳、左左の慎重派である夫にはまったく問題ないことを発見しました。

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実は夫の会社用鞄は、これまでスチールラック↑の空きスペースに置いてもらっていました。それで問題なく回っていたのだけれど、クローゼット内を整理してスチールラック本体を少し奥側へ移動したら…プラス一歩、中まで入って鞄を置かなくてはならなくなったたせいか、鞄の出しっぱなし率がUP(汗)

そこで入り口付近に置いているパンツプレッサーにS字フックをぶらさげて「置き場」を作ってみた次第です。

この置き場を作って数日の間、物陰に隠れて?夫を観察してみたところ…帰宅してスーツを着替える際、ここにかけたS字フックに鞄をかけることに、なんのストレスも感じていない様子。そもそも、わたしのようにカラーンとフックを落とすことすらありません。

改めて、収納方法には向き不向きがあるな〜と、しみじみ思った(地味な)出来事でした。

「ユーザビリティエンジニアリング原論」における定義によると:

ウェブユーザビリティの権威であるJakob Nielsen博士が、その著書『Usability Engineering』(日本語訳『ユーザビリティエンジニアリング原論』)のなかで語っているユーザビリティの定義をご紹介します。

●学習しやすさ(Learnability)
システムは、ユーザがそれをすぐ使い始められるよう、簡単に学習できるようにしなければならない
●効率性(Efficiency)
一度学習すれば、あとは高い生産性を上げられるよう、効率的に使用できるものでなければならない
●記憶しやすさ(Memorability)
ユーザがしばらくつかわなくても、また使うときにすぐ使えるよう覚えやすくしなければならない
●エラー(Errors)
エラーの発生率を低くし、エラーが起こっても回復できるようにし、かつ致命的なエラーは起こってはならない
●主観的満足度(Satisfaction)
ユーザが個人的に満足できるよう、また好きになるよう、楽しく利用できなければならない

収納方法に置き換えると、(本人にとって)「わかりやすい」「ラク」「続けられる」「カンタン」「使いやすい」みたいなことかもしれません。そして利用する場面や利用する人によって、何が「わかりやすい」のか、何が「ラク」なのか、何が「続けられる」方法なのか…異なるのがおもしろいところ:)

収納の向き、不向きを見つける方法にも色々あるかと思いますが、そのうちのひとつが「とにもかくにもじっくり観察」。こういう地味な繰り返しを経て整理収納を見直していくと、少しずつ家庭内の快適化が進む気がする今日この頃なのでした:)

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著書を出させていただきました:)

 



「収納方法の向き、不向きを見つける方法」への2件のフィードバック

  1. はじめまして。
    フラフラとネットサーフィンしてたらこちらにたどり着きました。
    数記事読ませていただいたら、まさに私の考えていたことに近くてビックリ!
    私も専業主婦になる前は、とあるIT系企業のイントラサイト管理者でした。
    ユーザビリティを独学で知って、それを実践していたので、整理収納をつきつめると方法論が似てる!って人知れず考えていたのです。
    ちなみに私も「うさ脳」だったりします。うさ脳にはユーザビリティからの収納の仕組みづくりがぴったりくるのかもしれませんね。
    私にも2歳5ヶ月の息子がいます。なんだか他人に思えないので、これからちょくちょく拝見させていただきますね!

    1. ゆかちんさん、はじめまして&コメントをありがとうございます♪

      偶然たどり着いていただけたようでうれしいです:) おまけに考え方が近いとはっ! ユーザビリティって楽しいですよね:) わたしもすごく好きな分野なので、会社勤めに戻る機会があればまたその分野でと思っていますが…日進月歩が早いから、もうついていけないわ〜(笑)

      そしてゆかちんさんも右左脳タイプなんですね:) うんうん、たしかにユーザビリティの問題を捉えるときってすごく直感力が必要になりますが、実際に問題を解決するときはロジカルな思考が必要になるから、右左が向いているのかも! 雑誌の編集者なんかも、右左が多いって聞くので、そういう仕事が向いているタイプの脳なのかもしれませんね:) 興味深い♪

      わたしのほうこそ、なんだか他人に思えません♪ これからも遊びにきていただけるとうれしいです:)

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