スチールラック・ワイヤーシェルフが収納上級者向きだと思う7つの理由(前編)の続きです。
4) 棚板の位置を変えるのが大変
一度固定した棚板の位置を変えるのが大変すぎて、「収めるものが変わっても棚板の高さを変えられない」という話を、本当によく聞きます。
慣れてくると専用ツールを使わなくても棚板をスリーブから外すことができるのだけれど、慣れないうちはどこを、どのように、どういう順番で叩けば棚板がスリーブから外れるのか、わかりづらいですよね? スチールラックが大型の場合、腕力的に女性ひとりでは外せないことも多いです。
しかも、一枚の棚板を移動するために、場合によってはその下の棚板、さらにはその上の棚板まで移動する必要が出てきたりして、もう「めんどくさい」の極み。
なので、「スチールラック=暮らしに合わせて変形できるのがウリ」のはずなのに、「使いづらくても、最初にセットした状態のまま使い続ける……」ことが多いのも難点。
5) サイズ選びがむずかしい
スチールラックって多くのメーカーから出ているうえ、取り扱いサイズもオプション品も豊富にあります。たとえば「収納スペース内で使いたい!」と思ったとき、どのサイズの、どのオプション品を選べばいいのか?? 選択肢が多すぎて、迷っちゃうんですよね。
特に収納スペース内に凹凸がある場合や、天井が下がっている場合、2つ以上のスチールラックを組み合わせて使いたい場合などは、選択と配置に注意が必要。感覚的に選ぶと失敗するので、配置したい場所をしっかり計測したうえで、スチールラックの商品情報を収集し、最適なものを選ぶ……って、かなり難易度が高いです。
6) 引越し先でも使えるとは限らない
スチールラックのメリットとして、汎用性の高さがあげられることも多いけれど、先述の1)2)を考えると、意外と使う場所を選ぶ家具だと思います。
とくに大きいサイズは、そもそも置きたい場所に収まらないこともよくあります。大きな「スチールラック様」を収めるために、他の家具の配置を調整したり、そのせいで人の快適さを犠牲にしなくてはならないこともあったりして、「なんだかなぁ」とため息をつくことも……(わたし自身の経験談)。
引越しが多いうえ、特に引越し先が広くなったり狭くなったりする可能性が高い場合は、むやみに大型のスチールラックに手を出さない方がいいように思います。
7) 処分するのが大変
スチールラックって、手放すのが本当に大変だと思います。わたしが普段、お願いしているリサイクル業者では、スチールラックは取扱対象外。
そうなると、スチールなのに「粗大ゴミ」として出すことになるのだけれど(自治体によっては「資源ゴミ」扱い)、回収料金がまぁまぁ高いです。自治体によってはスチールラックを「解体していること」が回収の条件だったりして、料金以外のハードルまで高いことも。
クリーンセンターやリサイクルショップに持ち込めば格安〜無料で引き取ってもらえることもあるようですが、車がない場合(わが家、ですが)むずかしいですよね。……と、手放すときがきたら、もれなくこういう悩みがついてくるのも、扱いづらいと感じる理由のひとつです。
ちなみにわたしは以前、引越しの際に大型のスチールラックをひとつ処分したことがあるのだけれど↑のような状況から、結局は引越し業者に有料で引き取ってもらいました。
– – –
そんなこんなが、わたしがスチールラックを“収納上級者(かつ、きちんとしている人)向き”だと考える理由です。
でも、これを収納上級者が使うと、本当に見た目も美しいし、重いものでも収まるし、収納効率を上げられるし、お安いし丈夫だしと、いいことづくめに見えるんですよね。有元葉子さんのキッチンスタジオのスチールラック(エレクター?)なんて、どれほど神々しくクリーンで麗しいことか……。
だからこそ、わたしを含め、多くの人が「ついうっかり」買っちゃうんだと思います。けれども、(これはどんな家具選びにも通じることだけれど)、やっぱりメリットだけでなく、デメリットも理解したうえで、ものを選ぶのが大事なんですよね。自分で言ってて、耳が痛い……。
こちらも参考に↑
ポチッしていただけると↓もうちょっと?更新がんばりますっ:)
にほんブログ村テーマ
狭くてもすっきり暮らす!スモールスペース
子どものお片づけ(無印・IKEA... etc.!)
片づけコンサルティングのご案内 コンサルティングに関するお問い合わせ、ありがとうございます。 現在、一部エリアへのご訪問もしくはオンラインでのコンサルティングをお受けしています。 ●ご訪問もしくは「Zoom」を利用したテレビ電話でのコンサルティング 16,500円(税込)/2時間程度 ●オプション)ご提案内容をまとめたプランシートをご希望の場合 + 16,500円(税込) 詳細&お申し込みはホームページで >>> key space
– – –
記事をありがとうございました!
そうなんです・・・私が感じた一番の不便も、何よりも重くて組立直しがとにかく大変!ということでした。歳をとってますます・・・もはや120cmのものは一人で組み上げられる気がしません・・・。
でも私が若かった頃は、ワイヤーシェルフといえばエレクターしかなくて、貧乏学生にはオシャレだけど高くて気軽に買えないインテリアだったので、ポジティブなイメージがあるんですよね、それでついつい買ってしまいました(笑)
処分するのも一苦労なので、なんとか活用したいと思います。私も有元葉子さんのキッチンのエレクターが憧れです・・・(笑)
プリマルナさん
わかります、わかります@エレクター! 以前は東急ハンズとかでおしゃれな使い方が提案されていて、わたしもときめいたものです…(笑) でも、ほんとにどんな家具でも、いかすもころすも、人次第というかなんというか……。上手にその家具のいいところを引き出してあげることができれば、きっとそれに応えていい家具になってくれるんだと思います^^