家が狭くても、鰹節削り機は持つ。普段はネットスーパー頼りでも、築地で鰹節を買う。なぜなら今、そういう風に暮らしたいからです。
片づけを仕事にしていると、どうしても「いかにものを収納するか」といったご相談やご質問を受けることが多いです。けれども、そのまえに
「いま、どう暮らしたいか」
が明らかになっていないと、どんなに家が片づいても、どんなにものが美しく収納されても、気持ちは満足しないように感じます。
以前のわたしもそうでした。当時、ニューヨークの小さなSTUDIO（ワンルーム）に住んでいたのだけれど、とにかく毎日「狭い！だからインテリアを楽しめない！」と不満たらたらタラ子でした。「アメリカ＝大きな家。暖炉のある家」のイメージが強かったせいか、ニューヨークの家賃の高さ、住まいの狭さに「我慢ならぬ！」な状態だったんですね。
でも、あるとき……。部屋が狭い代わりに抜群によい立地に住むことで享受できていることが、とても多いと気づきました。改めて、「いま、どう暮らしたいか」を考えてみたら、広さを優先して郊外に引っ越すという選択をしないことに気づいたんです。それ以降、みなさんもご存知のとおり？スモールスペース暮らしを満喫できるようになりました。
「いかにものを収納するか」って、「いま、どう暮らしたいか」の結果として、ついてくるものだと思います。その前にある、「なにを持ち、なにを持たないか」も、やっぱり「いま、どう暮らしたいか」の結果だと思います。
ものの選び方や収納法はいくらでも伝えられるけれど、「いま、どう暮らしたいか」は、自分自身で決めるしかありません。それによって、「今こそ片づけるとき」「見た目も快適さの一部だから整える」ということもあれば、「今は、片づけなくていい」「見た目は追求しない」といったことだって、あるように思います。そして「やる」と決めたら粛々とやるし、「やらない」と決めたら潔くやらなくていいんです。誰もが一様に「今、見た目も美しく片づける」必要はない気がする今日この頃なのでした。
こちらも参考に↑
片づけコンサルティングのご案内 コンサルティングに関するお問い合わせ、ありがとうございます。 現在、一部エリアへのご訪問もしくはオンラインでのコンサルティングをお受けしています。 ●ご訪問もしくは「Zoom」を利用したテレビ電話でのコンサルティング 16,500円（税込）/2時間程度 ●オプション）ご提案内容をまとめたプランシートをご希望の場合 ＋ 16,500円(税込) 詳細＆お申し込みはホームページで ＞＞＞ key space