今回のニューヨークひとり旅のメインテーマは、「SMALL SPACES(小さな部屋)」でした。もう最近はこれがわたしのライフワークなんじゃないか……と思ってます。「知りたい」という、ただそれだけなんですが(汗)
ニューヨークで訪れたSMALL SPACESの1軒目は、気づけば15年来の友人であるNさんの家です。
Nさんちは、Manhattanの「Union Square」から地下鉄Lラインで3つ目の駅、「Bedford Avenue」にあります。
そう、今をときめく!Brooklyn(ブルックリン)の「Williamsburg(ウイリアムズバーグ)」にお住まいなんです〜!
ご存知の方も多いと思うのだけれど、Manhattanは「島」になっていて、四方を川で囲まれています。wikipediaによると、その面積は約59.1平方キロ。山手線の内側くらいの大きさだそうです。
そんな限られたスペースに都民全員が暮らせないように、ニューヨーカーだって全員がManhattanには暮らせません。むしろ暮らしたくないという人も大勢います。
その中でも、特にクリエイティブな仕事で大きなスペースが必要だという人が少しずつ集まってきて、独特のコミュニティが育まれたのがWilliamsburgです。SOHOの成り立ちに似ていますよね。
この街のすばらしさ、特殊性は、わたしが説明するよりもこちらでチェックされたほうがわかりやすいと思います:
・ニューヨークウィリアムズバーグ (Williamsburg)ご近所ガイド
・BEST OF BROOKLYN
わたしがニューヨークに滞在していたのは2001年6月~2007年6月(←忘れたので夫に聞きました…汗)だったのだけれど、まさしくその当時、すごいスピードでWilliamsburgの感度が上がっていくのを目の当たりにしました。それからさらに成熟した街の様子を見て、「文化って箱をつくるところからではなく、こうして流動的に生まれるんだ〜!」とやけに感動した次第です。
……話がそれました。
上の写真が、そのNさんちのキッチンです。
おうちの大きさは550〜600SQフィートくらい? メートルに換算すると51〜55平米くらいの2ベッドルームの部屋に、ご夫婦+ネコさんとの3人暮らしです。
玄関のドアを開けるとすぐに、こちらのキッチンがあります。アメリカのおうち(とくにニューヨークのように土地が貴重なエリア)では、玄関スペースがないのって一般的です。
その点プラス天井が高いこと、そして「Bathroom」にトイレ+洗面所+お風呂がまとまっていて、自宅に洗濯機がないことが多い(近所にコインランドリーがあります)という3つの理由で、日本と同じ大きさの家でも、なんとなく広々と感じる傾向にあるように思います。
「料理」が趣味。「食べること」が生きがい。という彼女の食器棚には、作家ものの器がずらり。ひとつひとつがとにかくかわいい! この中にあるものだけで、3つくらいブログ記事がかけそうですが、自粛します。
長い時間をかけて、あちこちで集めたものなのに、一本筋が通ったコレクションになっているのが彼女らしいなと思いました:)
そんな彼女が渡米したのは4年ほど前のこと。それ以前は渋谷の39平米のマンションに住んでいました。
Blue Studioでリフォームしたという部屋は、見事なまでに計算されつくした「SMALL SPACE」だったんですよ。もちろん、居心地のよい、芯の通った、スタイルのあるお住まいでした。くーーー、写真を撮っておかなかったのが悔やまれる!
こうして見るとわかるかもしれませんが、彼女も決して持ちものの少ない人ではありません。特に多いのが「食器と調理道具」と「本(編集ライターという職業柄)」だとか。
引越し業者を使わずに、日本からアメリカへ引越したにもかかわらず、「食器と調理道具」はすべて持ってきたそうです(飛行機で3往復!)。
軽く300冊はあったという本は、ダンボール2箱に収まるまで減らしました。手放せるものは売り、残しておきたいものはスキャンしたそうです。
入居当初、室内は「驚くほどボロかった」ということですが、現状からは想像できません!
全室、壁にペンキを塗り直し(キッチンの前面だけ、Benjamin Mooreのブルー味のあるグレーをペイント)、床にはIKEAのフローリングパネルを、天井にはHome Depotで見つけた壁紙を貼りました。
ガスレンジの横に置いた作業台はIKEAのもの。こちらも部屋に馴染むよう、本体部分にDIYでペイントしているそうです。
4個口のガスコンロの下にはオーブンが備え付けられています。炊飯器は持たず、ル・クルーゼのお鍋で炊飯。電子レンジは持たず、クリステルのお鍋+スチームプレートで温め・解凍しています。
Nさんによると、シンク周りがコンパクトなのが難点だそうですが……。それでもキッチン全体として、自分の好きなものだけが集まった、居心地のよい空間に仕上がったことに、とても満足している様子。
シンク横の窓には、あえてカーテンは取り付けず、ビンテージのクロスを。明るい陽が差し込み、さわやかな風が通り抜けるキッチンは、初めて訪れたわたしでさえ、なんだか居心地がよく、ついつい長居してしまったのでした。
日本で「Brooklyn Style(ブルックリンスタイル)」というと、ダークな家具に黒い小物やアイアン……といった「男前」な雰囲気が一般的。
けれども、Brooklyn在住の彼女によると「Brooklyn Styleといっても、本当に様々なんですよ。わが家のように、ちょっと甘い雰囲気の入ったスタイルもBrooklyn Styleのひとつ。もっと色んなスタイルがあることを知ってもらえるとうれしいです」。
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Nさんちのレポートはまだまだ続きますよ!
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