ひとり暮らしを始めてから、今回で9回目の引っ越しとなりました。
いろんな収納スペースと付き合ってきたけれど、整理収納好きなわたしでも「使いづらいな」と感じるのが、次の3つのタイプ。なんと!現在の住まいには、狭いのに この3つに該当する収納スペースが全部あるんです。
1)奥行きのある収納スペース
わが家の場合、洗面所にある洗濯機上の収納スペース(下の写真)がソレです。奥行きの深い収納スペースは、見えないとモノの存在を忘れる人や、モノを溜め込むクセのある人にとっては「鬼門」だと思います。奥深い収納スペースの手前側だけにモノを収め、奥側は潔く「使わない!」と割り切れればいいけれど、特に家が狭いと、なかなかそういう訳にもいきません。
となると一般的に、手前側に使用頻度の高いもの、奥側には使用頻度の低いものを収めることになります。そして、奥側に収めたモノの存在を忘れないよう工夫しないといけません。使いこなすためには、収納プランニングが必要になるため、なかなか手強い収納スペースのかたちだと、わたしは思っています。
2)区切られていない収納スペース
「納戸」「物入」などに多い、がら〜んとした収納スペースも手強いです。わが家の場合、玄関横の収納スペースがコレに似ています(厳密にいうとシュークローゼットなので、正面に棚があって、手前が微妙な空きスペースがあります)。
こういうスペースって、1)同様、奥行きが深いことが多いですよね。一見、容量があるので、たくさんのモノが入ると錯覚しがち……。でも、収納容量をあげるためには、棚板を入れたりラックを活用したりと、「ひと手間」かけないといけません。既存の収納用品を使うとどうしても収納スペースに無駄が生じるため、ミリ単位で計測してDIYが必要になることもあります。もう、書いてるだけで「めんどくさい」収納スペースです(汗)
3)見渡せない収納スペース
ある意味、1)と2)のミックス版だと思います。代表的なのが「ウォークインクローゼット」。壁の片面に1列、もしくは両面に2列並行してハンガーポールのかかったウォークスルータイプならまだしも、L字になったりコの字になったりしているウォークインクローゼットは、どうしても死角が増えてします。わが家のウォークインクローゼットはL字型……。
死角に収めたモノの存在を忘れないよう工夫しないといけないし、変形部分に合う引き出しやラックを探してくるのも手間がかかります。ウォークインするための通路を空けておかないとモノの出し入れがしづらくなるけれど、その「余白」がモノのちょい置きを誘うという、おそろしいトラップもあります。
……じゃあ、どういう収納が使いやすいかというと、やっぱり「奥行き30センチくらいの浅い収納スペース+壁面クローゼット」が、わたしは断然使いやすいと感じます。
ただ、最近のマンションではウォークインしていない収納のほうが少なくて、しんみり……。整理収納片づけ変態(=わたし)的には闘志がみなぎって、ある意味、楽しい収納スペースなわけですが、世の中そんな人ばかりではありません。
住まいを設計する方々には、ウリとして説明しやすい「収納の大きさ」や「部屋の数」といったことばかりに力を注がず、本当の意味での暮らしやすさを設計してほしいと、心から思う、新居探し中の身なのでした。
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